用語詳細

塩(しほ)

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項目 内容
用語ID 60128
用語 塩(しほ)
用語よみ しお
用語種別 万葉の食事
解説 塩は沿海地方で海水を採取し煮詰めて作られた。採鹹に際しては海藻に海水をかけ水分を蒸発させて塩分濃度を高める方法がとられ、「藻塩(もしほ)」と呼ばれた。海藻に付着した塩分を海水で洗い出して鹹水を得、塩釜や製塩土器で煎熬して塩を作る工程を「藻塩焼き」と呼んだ。製塩土器で焼き締められた固形塩は「堅塩(かたしほ、きたし)」と称した。各地から貢進された調塩の荷札木簡が藤原宮跡や平城宮跡などから多数出土している。また、消費地でも製塩土器が出土することから、土器に塩が入ったままの状態でも輸送されたと考えられる。