歌詳細

白玉の緒絶えはまこと然れどもその緒また貫き人持ち去にけり

項目 内容
番号 16-3815
漢字本文(題詞) 答歌一首
漢字本文 白玉之緒絶者信雖然其緒又貫人持去家有
漢字本文(左注) 右傳云時有娘子。夫君見棄、改適他氏也。于時或有壮士。
不知改適、此歌贈遣、請誂於女之父母者。
於是父母之意、壮士未聞委曲之旨、乃作彼歌報送、以顕改適之縁也。
読み下し文(題詞) 答へたる歌一首
読み下し文 白玉の緒絶えはまこと然れどもその緒また貫き人持ち去にけり
読み下し文(左注) 右は伝へて云はく「時に娘子ありき。夫の君に棄てらえて、他氏に改め適きき。時に或る壮士あり。
改め適きしことを知らずて、この歌を贈り遣りて、女の父母に請ひ誂ふ。
ここに父母の意に、壮士いまだ委曲なる旨を聞かずとして、すなはちその歌を作りて報へ送り、以ちて改め適きし縁を顕しき」といへり。
訓み しらたまのをだえはまことしかれどもそのをまたぬきひともちいにけり
現代語訳 白玉の緒が切れたことは、本当にそうだけれども、その緒をまた通して、他の男が持っていってしまいました。
現代語訳(左注) 右の歌は伝えて言うには「当時一人の娘子がいた。夫に棄てられて他の男の許に嫁(とつ)いだ。その時一人の男がいて、
再婚したことを知らずにこの歌を贈って、女の父母に請い望んだ。
そこで父母は、男が詳しい事情を聞いていないのだと考えて、この歌を作り、返事として送って、よって再婚の次第を知らせた」という。
歌人 女之父母 / をみなのちちはは
歌体 短歌
時代区分 不明
部立 有由縁
季節 なし
補足 不明//不明
詠み込まれた地名 不明 / 不明