歌詳細

あしひきの山に行きけむ山人の心も知らず山人や誰

項目 内容
番号 20-4294
漢字本文(題詞) 舎人親王、應詔奉和歌一首
漢字本文 安之比奇能山尒由伎家牟夜麻妣等能情母之良受山人夜多礼
漢字本文(左注) 右、天平勝寶五年五月、在於大納言藤原朝臣之家時、依奏事而請問之間、
少主鈴山田史土麻呂、語少納言大伴宿祢家持曰昔聞此言即誦此歌也
読み下し文(題詞) 舎人親王の、詔に応へて和へ奉る歌一首
読み下し文 あしひきの山に行きけむ山人の心も知らず山人や誰
読み下し文(左注) 右は、天平勝宝五年五月に、大納言藤原朝臣の家に在りし時に、事を奏すに依りて請問せし間に、
少主鈴山田史土麻呂、少納言大伴宿祢家持に語りて曰はく「昔この言を聞けり」といひて即ちこの歌を誦めり。
訓み あしひきのやまにゆきけむやまびとのこころもしらずやまびとやたれ
現代語訳 あしひきの山にいらしたという山人はどういうおつもりでしょう。山人とはどなたのことです。
現代語訳(左注) 右の歌は、天平勝宝五年五月に大納言藤原朝臣の家にいた時、天皇への奏上のために請問していた折、
少主鈴の山田史土麿が少納言の大伴宿禰家持に語っていうには「昔、こんな歌を聞いた」といってすぐにこの歌を口ずさんだ。
歌人 山田史土麻呂 / やまだのふひとひぢまろ
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 なし
季節
補足 舎人親王/とねりのみこ/舎人親王
詠み込まれた地名 大和 / 奈良