歌詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番号 | 巻20-4295 |
| 漢字本文(題詞) | 天平勝寶五年八月十二日、二三大夫等の、各提壷酒登高圓野、聊述所心作歌三首 |
| 漢字本文 | 多可麻刀能乎婆奈布伎故酒秋風尒比毛等伎氣氣奈多太奈良受等母 |
| 漢字本文(左注) | 右一首、左京少進大伴宿祢池主 |
| 読み下し文(題詞) | 天平勝宝五年の八月十二日に、二三の大夫等、各々壷酒を提げて高円の野に登り、聊かに所心を述べて作れる歌三首 |
| 読み下し文 | 高円の尾花吹き越す秋風に紐解き開けな直ならずとも |
| 読み下し文(左注) | 右の一首は、左京少進大伴宿祢池主 |
| 訓み | たかまとのをばなふきこすあきかぜにひもときあけなただならずとも |
| 現代語訳 | 高円のススキを吹きすぎる秋風によって、衣の紐を解こうではないか。妻の直手(ただて)ならずとも。 |
| 歌人 | 大伴宿禰池主 / おほとものすくねいけぬし |
| 歌体 | 短歌 |
| 時代区分 | 第4期 |
| 部立 | なし |
| 季節 | 秋 |
| 補足 | 大伴池主/おほとものいけぬし/大伴池主 |
| 詠み込まれた地名 | 大和平城京 / 奈良 |
| 関連地名 | 【故地名】高円 【故地名読み】たかまと 【現在地名】奈良県奈良市 【故地説明】奈良市白毫寺町(町内に通称高円町がある)・鹿野園町など一帯の地。平城京東郊、春日の南に続く地域。表記「高松」のものは一説にタカマツと訓み、愛知県一宮市萩原町高松の地。 【故地名】高円の野 【故地名読み】たかまとのの 【現在地名】奈良県奈良市 【故地説明】高円山西麓一帯の野。 【地名】高円 【現在地名】奈良市の東南、春日山の南に続く地 |