歌詳細

印南野の赤ら柏は時はあれど君を我が思ふ時はさねなし

項目 内容
番号 20-4301
漢字本文(題詞) 七日、天皇太上天皇皇大后、在於東常宮南大殿肆宴歌一首
漢字本文 伊奈美野乃安可良我之波〻等伎波安礼騰伎美乎安我毛布登伎波左祢奈之
漢字本文(左注) 右一首、播磨國守安宿王奏[古今未詳]
読み下し文(題詞) 七日に、天皇と太上天皇と皇大后と、東の常の宮の南の大殿に在して肆宴せる歌一首
読み下し文 印南野の赤ら柏は時はあれど君を我が思ふ時はさねなし
読み下し文(左注) 右の一首は、播磨国の守安宿王奏せり[古今いまだ詳らかならず]
訓み いなみののあからがしははときはあれどきみをあがもふときはさねなし
現代語訳 稲見野のあから柏が色づくのは、時期がきまっているが、わが君をお慕いする気持は、けっして時期を分かちません。
歌人 安宿王 / あすかべのおほきみ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 安宿王/あすかべのおほきみ/安宿王
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良
関連地名 【故地名】印南野
【故地名読み】いなみの
【現在地名】兵庫県
【故地説明】印南の地一帯の丘陵性の原野。
【故地名】播磨の国
【故地名読み】はりまのくに
【現在地名】兵庫県
【故地説明】国名。兵庫県南西部の地。
【地名】印南野
【現在地名】兵庫県加古郡および加古川・明石両市の一帯