歌詳細

ますらをの呼び立てしかばさ雄鹿の胸別け行かむ秋野萩原

項目 内容
番号 20-4320
漢字本文 麻須良男乃欲妣多天思加婆左乎之加能牟奈和氣由加牟安伎之波疑波良
漢字本文(左注) 右歌六首、兵部少輔大伴宿祢家持、獨憶秋野、聊述拙懐作之。
読み下し文 ますらをの呼び立てしかばさ雄鹿の胸別け行かむ秋野萩原
読み下し文(左注) 右の歌六首は、兵部少輔大伴宿祢家持の、独り秋の野を憶ひて、聊かに拙き懐を述べて作れり。
訓み ますらをのよびたてしかばさをしかのむなわけゆかむあきのはぎはら
現代語訳 大夫たちが呼び立てたので、さお鹿が胸で分けながら歩いているだろう秋野の萩原よ。
現代語訳(左注) 右の歌六首は兵部少輔の大伴宿禰家持が独りで秋の野を思っていささかの私懐を述べて作った。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良