歌詳細

我が妻も絵に描き取らむ暇もが旅行く我は見つつ偲はむ

項目 内容
番号 20-4327
漢字本文 和我都麻母晝尒可伎等良無伊豆麻母加多妣由久阿礼波美都〻志努波牟
漢字本文(左注) 右一首、長下郡物部古麻呂
二月六日、防人部領使遠江國史生坂本朝臣人上進歌數十八首
但有拙劣歌十一首不取載之。
読み下し文 我が妻も絵に描き取らむ暇もが旅行く我は見つつ偲はむ
読み下し文(左注) 右の一首は、長下郡の物部古麻呂
二月六日に、防人部領使遠江国の史生坂本朝臣人上の進れる歌の数は十八首。
ただ拙劣き歌十一首あるは取り載せず。
訓み わがつまもゑにかきとらむいつまもがたびゆくあれはみつつしのはむ
現代語訳 わが妻も絵に写しとる暇がほしい。旅に行く私は、それを見ながら妻をしのぶものを。
歌人 物部古麻呂 / もののべのこまろ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 物部古麻呂/もののべのこまろ/物部古麻呂
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】遠江の国
【故地名読み】とおつおおみのくに
【現在地名】静岡県
【故地説明】国名。静岡県の西半部(大井川以西)。琵琶湖を「近つ淡海」というのに対し、浜名湖をいう。
【故地名】長下郡
【故地名読み】ながのしものこおり
【現在地名】静岡県
【故地説明】遠江国。静岡県浜名郡と磐田郡の一部。天竜川のあたり。