歌詳細

難波津に装ひ装ひて今日の日や出でて罷らむ見る母なしに

項目 内容
番号 20-4330
漢字本文 奈尒波都尒余曽比余曽比弖氣布能比夜伊田弖麻可良武美流波〻奈之尒
漢字本文(左注) 右一首、鎌倉郡上丁丸子連多麻呂
二月七日、相模國防人部領使、守従五位下藤原朝臣宿奈麻呂進歌數八首。
但拙劣歌五首者不取載之
読み下し文 難波津に装ひ装ひて今日の日や出でて罷らむ見る母なしに
読み下し文(左注) 右の一首は、鎌倉郡の上丁丸子連多麻呂。
二月七日に、相模国の防人部領使、守従五位下藤原朝臣宿奈麻呂の進れる歌の数は八首。
ただ拙劣き歌五首は取り載せず。
訓み なにはつによそひよそひてけふのひやいでてまからむみるははなしに
現代語訳 難波の港に装(よそおい)をこらして、今日の日にこそ出発してゆくのだろうか。見送る母もなく。
歌人 丸子連多麻呂 / まろこのむらじおほまろ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 丸子多麻呂/まろこのおほまろ/丸子多麻呂
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】鎌倉の郡
【故地名読み】かまくらのこおり
【現在地名】神奈川県
【故地説明】武蔵国。鎌倉市および藤沢市・横浜市の一部。
【故地名】相模の国
【故地名読み】さがむのくに
【現在地名】神奈川県
【故地説明】国名。神奈川県の大部分。
【故地名】難波津
【故地名読み】なにわつ
【現在地名】大阪府
【故地説明】難波の港。大阪市の上町台地に沿って、大伴の御津・住吉の津などがあった。→三津(1)・住吉(すみのえ)
【地名】難波津
【現在地名】大阪市から堺市にかけての広範囲な地域の総称