歌詳細

父母が頭掻き撫で幸くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる

項目 内容
番号 20-4346
漢字本文 知〻波〻我可之良加伎奈弖佐久安例弖伊比之氣等婆是和須礼加祢豆流
漢字本文(左注) 右一首、丈部稲麻呂
二月七日、駿河國防人部領使、守従五位下布勢朝臣人主、實進九日、歌數廿首。
但拙劣歌者不取載之。
読み下し文 父母が頭掻き撫で幸くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる
読み下し文(左注) 右の一首は、丈部稲麻呂。
二月七日に、駿河国の防人部領使、守従五位下布勢朝臣人主、実に進れるは九日、歌の数は二十首。
ただ拙劣き歌は取り載せず。
訓み ちちははがかしらかきなでさくあれていひしけとばぜわすれかねつる
現代語訳 父母が頭を撫でて、無事でいよと言った言葉が、忘れかねるよ。
歌人 丈部稲麻呂 / はせつかべのいなまろ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 丈部稲麻呂/はせつかべのいなまろ/丈部稲麻呂
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】駿河の国
【故地名読み】するがのくに
【現在地名】静岡県
【故地説明】国名。静岡県の中央部。伊豆半島を除く、大井川以東の地。