歌詳細

筑紫辺に舳向かる船のいつしかも仕へ奉りて国に舳向かも

項目 内容
番号 20-4359
漢字本文 都久之閇尒敝牟加流布祢乃伊都之加毛都加敝麻都里弖久尒〻閇牟可毛
漢字本文(左注) 右一首、長柄郡上丁若麻續部羊
二月九日、上総國防人部領使、少目従七位下茨田連沙弥麻呂進歌數十九首。
但拙劣歌者不取載之。
読み下し文 筑紫辺に舳向かる船のいつしかも仕へ奉りて国に舳向かも
読み下し文(左注) 右の一首は、長柄郡の上丁若麻続部羊。
二月九日に、上総国の防人部領使、少目従七位下茨田連沙弥麻呂の進れる歌の数は十九首。
ただ拙劣き歌は取り載せず。
訓み つくしへにへむかるふねのいつしかもつかへまつりてくににへむかも
現代語訳 筑紫の方に船先を向けた船は、いつの日に任務を果たして故郷に船先を向けるだろう。
歌人 若麻続部羊 / わかをみべのひつじ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 若麻続部羊/わかをみべのひつじ/若麻続部羊
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】上総の国
【故地名読み】かみつふさのくに
【現在地名】千葉県
【故地説明】国名。千葉県の中部。カヅサともいう。
【故地名】筑紫
【故地名読み】つくし
【故地説明】九州地方(大宰府管下の西海道、九国二島)の総称。また筑前・筑後の総称としても用いた。
【故地名】長柄郡
【故地名読み】ながらのこおり
【現在地名】千葉県長生郡
【故地説明】上総国。千葉県長生郡の地。同郡に長柄町の名がある。
【地名】筑紫辺
【現在地名】九州地方の総名にも、また筑前・筑後の総称としても用いる。