歌詳細

愛しき人の纏きてし敷たへのわが手枕を纏く人あらめや

項目 内容
番号 3-438
漢字本文(題詞) 神龜五年戊辰。大宰帥大伴卿思戀故人歌三首
漢字本文 愛人之纏而師敷細之吾手枕乎纏人将有哉
漢字本文(左注) 右一首、別去而經數旬作歌。
読み下し文(題詞) 神亀五年戊辰。大宰帥大伴卿の故人を思恋へる歌三首
読み下し文 愛しき人の纏きてし敷たへのわが手枕を纏く人あらめや
読み下し文(左注) 右の一首は、別れ去にて数旬を経て作れる歌なり。
訓み うつくしきひとのまきてししきたへのわがたまくらをまくひとあらめや
現代語訳 いとしいあの人が枕としたわたしの手枕を、枕にする人は他にいようか。
歌人 大伴宿禰旅人 / おほとものすくねたびと
歌人別名 師, 大納言, 大伴卿, 老, 大伴淡等, 大伴卿, 僕, 主人, 帥, 帥老, 大納言, 大納言卿, 大宰帥, 中納言, 後人, 卿 / そち, だいなごん
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 挽歌
季節 なし
補足 大伴旅人/おほとものたびと/大伴旅人【大宰帥大伴卿】
詠み込まれた地名 不明 / 不明