歌詳細

津の国の海の渚に船装ひ立し出も時に母が目もがも

項目 内容
番号 20-4383
漢字本文 都乃久尒乃宇美能奈伎佐尒布奈餘曽比多志埿毛等伎尒阿母我米母我母
漢字本文(左注) 右一首、塩屋郡上丁丈部足人
二月十四日、下野國防人部領使、正六位上田口朝臣大戸進歌數十八首。
但拙劣歌者不取載之
読み下し文 津の国の海の渚に船装ひ立し出も時に母が目もがも
読み下し文(左注) 右の一首は、塩屋郡の上丁丈部足人。
二月十四日に、下野国の防人部領使、正六位上田口朝臣大戸の進れる歌の数は十八首。
ただ拙劣き歌は取り載せず。
訓み つのくにのうみのなぎさにふなよそひたしでもときにあもがめもがも
現代語訳 津の国の海の岸べに船の準備をし、出発する時に母に逢いたいことよ。
歌人 丈部足人 / はせつかべのたりひと
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 丈部足人/はせつかべのたるひと/丈部足人
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】塩屋郡
【故地名読み】しおやのこおり
【現在地名】栃木県
【故地説明】下野国の郡名。栃木県旧塩谷郡の地。
【故地名】下野の国
【故地名読み】しもつけのくに
【現在地名】栃木県
【故地説明】国名。栃木県の地。
【故地名】摂津の国
【故地名読み】つのくに
【故地説明】国名。大阪府の一部と兵庫県の東南部の地。ほぼ現在の阪神地帯にあたり、当時も大和に対する外港兼副都としての重要性から摂津職が置かれた。
【地名】津の国
【現在地名】国名。大阪府の北部および兵庫県の神戸市以東など、主として大阪湾沿岸をさす。