歌詳細

日な曇り碓氷の坂を越えしだに妹が恋しく忘らえぬかも

項目 内容
番号 20-4407
漢字本文 比奈久母理宇須比乃佐可乎古延志太尒伊毛賀古比之久和須良延奴加母
漢字本文(左注) 右一首、他田部子磐前
二月廿三日、上野國防人部領使大目正六位下上毛野君駿河進歌數十二首。
但拙劣歌者不取載之。
読み下し文 日な曇り碓氷の坂を越えしだに妹が恋しく忘らえぬかも
読み下し文(左注) 右の一首は、他田部子磐前。
二月二十三日に、上野国の防人部領使大目正六位下上毛野君駿河の進れる歌は数十二首。
ただ拙劣き歌は取り載せず。
訓み ひなくもりうすひのさかをこえしだにいもがこひしくわすらえぬかも
現代語訳 ひなくもり碓氷の坂を越える時に、妻が恋しくて忘れられないよ。
歌人 他田部子磐前 / をさだべのこいはさき
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 他田部子磐前/をさだべのこいはさき/他田部子磐前
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】碓氷の坂
【故地名読み】うすいのさか
【故地説明】碓氷郡と長野県北佐久郡との境の峠。今の碓氷峠より南の入山峠(安中市松井田町大字北野牧)をいうか、東海道の足柄峠と並んで東山道の最大の難所であった。
【故地名】上野の国
【故地名読み】かみつけののくに
【現在地名】群馬県
【故地説明】国名。群馬県の地。
【地名】碓氷の坂
【現在地名】群馬県碓氷郡松井田町の坂本から長野県北佐久郡軽井沢町へ越える碓氷峠。