歌詳細

赤駒を山野にはがし捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ

項目 内容
番号 巻20-4417
漢字本文 阿加胡麻乎夜麻努尒波賀志刀里加尒弖多麻能余許夜麻加志由加也良牟
漢字本文(左注) 右一首、豊嶋郡上丁椋椅部荒虫之妻、宇遅部黒女
読み下し文 赤駒を山野にはがし捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ
読み下し文(左注) 右の一首は、豊島郡の上丁椋椅部荒虫が妻、宇遅部黒女
訓み あかごまをやまのにはがしとりかにてたまのよこやまかしゆかやらむ
現代語訳 赤駒を山野の中に放牧して捕えられず、夫に多摩の横山を歩かせてしまうのだろうか。
歌人 宇遅部黒女 / うぢべのくろめ
歌人別名 椋椅部荒虫之妻, 椋椅部荒虫之妻 / くらはしべのあらむしがめ
歌体 短歌
時代区分 第４期
部立 なし
季節 なし
補足 宇遅部黒女/うぢべのくろめ/宇遅部黒女（椋椅部荒虫妻）
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】多摩の横山
【故地名読み】たまのよこやま
【現在地名】東京都
【故地説明】府中市の南方､多摩川南岸､町田市､多摩市一帯に広く連なる多摩丘陵｡国府(府中市)から相模道を東海道に出るときの通路に当たる｡一説に八王子市横山町(市中央部甲州街道沿いの繁華街､江戸期の横山宿)｡また市南部散田町･山田町･椚田町付近の旧神奈川県南多摩郡横山村に求める説もある｡
【故地名】豊島郡
【故地名読み】としまのこおり
【現在地名】東京都
【故地説明】武蔵国｡東京都西北部｡豊島･荒川･北･板橋･文京区一帯の地｡
【地名】多摩の横山
【現在地名】東京都府中市の南、多摩市の丘陵地帯。