歌詳細
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | 巻3-446 |
漢字本文(題詞) | 天平二年庚午。冬十二月、大宰帥大伴卿向京上道之時作歌五首 |
漢字本文 | 吾妹子之見師鞆浦之天木香樹者常世有跡見之人曽奈吉 |
読み下し文(題詞) | 天平二年庚午。冬十二月に、大宰帥大伴卿の京に向ひて上道せし時に作れる歌五首 |
読み下し文 | 吾妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人そなき |
訓み | わぎもこがみしとものうらのむろのきはとこよにあれどみしひとそなき |
現代語訳 | いとしい妻が往路に見た鞆の浦のむろの木は、まったく変わらずあるのに、見た妻は今はもういない。 |
歌人 | 大伴宿禰旅人 / おほとものすくねたびと |
歌人別名 | 師, 大納言, 大伴卿, 老, 大伴淡等, 大伴卿, 僕, 主人, 帥, 帥老, 大納言, 大納言卿, 大宰帥, 中納言, 後人, 卿 / そち, だいなごん |
歌体 | 短歌 |
時代区分 | 第3期 |
部立 | 挽歌 |
季節 | 冬 |
補足 | 大伴旅人/おほとものたびと/大伴旅人【大宰帥大伴卿】 |
詠み込まれた地名 | 安芸 / 広島 |
関連地名 | 【故地名】常世 【故地名読み】とこよ 【故地説明】常住不変の国で、古代人の描いた理想郷。神仙思想が入るにおよんで不老不死の仙境の意に用いられ、遠い海の彼方にある国と想像された。生前・死後の世界・外国の意にも用いた。 【故地名】鞆の浦 【故地名読み】とものうら 【現在地名】広島県福山市 【故地説明】広島県福山市鞆町鞆の海浜。古来、内海の要津。 【地名】鞆の浦 【現在地名】広島県福山市鞆町の海岸 |