歌詳細

朝夕に哭のみし泣けば焼き大刀の利心も我は思ひかねつも

項目 内容
番号 20-4479
漢字本文(題詞) 藤原夫人歌一首〔浄御原宮御宇天皇之夫人也。字曰氷上大刀自也〕
漢字本文 安佐欲比尒祢能未之奈氣婆夜伎多知能刀其己呂毛安礼波於母比加祢都毛
読み下し文(題詞) 藤原夫人の歌一首〔浄御原の宮に天の下知らしめしし天皇の夫人なり。字を氷上大刀自といへり〕
読み下し文 朝夕に哭のみし泣けば焼き大刀の利心も我は思ひかねつも
訓み あさよひにねのみしなけばやきたちのとごころもあれはおもひかねつも
現代語訳 朝に夕に泣かれてしまうので、焼太刀のような鋭い心など私には思い寄らないことだ。
歌人 藤原夫人 (2) / ふぢはらのぶにん
歌人別名 氷上大刀自, 浄御原宮御宇天皇之夫人, 氷上大刀自 / ひかみのおほとじ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節 なし
補足 藤原夫人/ふぢはらのぶにん/藤原夫人(氷上大刀自)
詠み込まれた地名 大和 / 奈良
関連地名 【故地名】明日香の清御原宮
【故地名読み】あすかのきよみはらのみや
【現在地名】奈良県高市郡明日香村
【故地説明】天武天皇・持統天皇(8年まで)の宮。奈良県高市郡明日香村岡の国史跡「飛鳥宮跡」。