歌詳細

水鳥の鴨羽の色の青馬を今日見る人は限りなしといふ

項目 内容
番号 20-4494
漢字本文 水鳥乃可毛羽能伊呂乃青馬乎家布美流比等波可藝里奈之等伊布
漢字本文(左注) 右一首、為七日侍宴、右中辨大伴宿祢家持、預作此歌。
但依仁王會事、却以六日、於内裏召諸王卿等賜酒肆宴、給祿。因斯不奏也。
読み下し文 水鳥の鴨羽の色の青馬を今日見る人は限りなしといふ
読み下し文(左注) 右の一首は、七日の侍宴の為に、右中弁大伴宿祢家持、かねてこの歌を作れり。
ただ仁王会の事に依り、却りて六日を以ちて、内裏に諸王卿等を召して酒を賜ひ肆宴し、禄を給ひき。これに因りて奏さざりき。
訓み みづとりのかもはのいろのあをうまをけふみるひとはかぎりなしといふ
現代語訳 水鳥の鴨の羽の色をした青馬を、今日見る人は無限の寿を得るという。
現代語訳(左注) 右の一首は、七日の宴に侍するために、右中弁の大伴宿禰家持が前もってこの歌を作っておいた。
但し仁王会の事によってかえって六日に、内裏に廷臣たちを召して酒を賜い、宴席を催されて禄を与えられた。よって奏上しなかったものである。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良