歌詳細

秋風の末吹きなびく萩の花共にかざさず相か別れむ

項目 内容
番号 20-4515
漢字本文(題詞) 七月五日、於治部少輔大原今城真人宅、餞因幡守大伴宿祢家持宴歌一首
漢字本文 秋風乃須恵布伎奈婢久波疑能花登毛尒加射左受安比加和可礼牟
漢字本文(左注) 右一首、大伴宿祢家持作之。
読み下し文(題詞) 七月五日に、治部少輔大原今城真人の宅にして、因幡守大伴宿祢家持に餞せる宴の歌一首
読み下し文 秋風の末吹きなびく萩の花共にかざさず相か別れむ
読み下し文(左注) 右の一首は、大伴宿祢家持作れり。
訓み あきかぜのすゑふきなびくはぎのはなともにかざさずあひかわかれむ
現代語訳 秋風が葉末に吹いて靡き伏す萩の花、それをともに挿頭にする機会もなく、今お互いに別れるのだろうか。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 なし
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持
詠み込まれた地名 大和平城京 / 奈良
関連地名 【故地名】因幡
【故地名読み】いなば
【現在地名】鳥取県
【故地説明】国名。鳥取県の東部の地。