歌詳細

恋ひ恋ひて逢ひたるものを月しあれば夜はこもるらむしましはあり待て

項目 内容
番号 4-667
漢字本文 恋〻而相有物乎月四有者夜波隠良武須臾羽蟻待
漢字本文(左注) 右、大伴坂上郎女之母石川内命婦、与安陪朝臣蟲満之母安曇外命婦、同居姉妹、同氣之親焉。
縁此郎女蟲満、相見不踈、相談既密。聊作戯歌以為問答也。
読み下し文 恋ひ恋ひて逢ひたるものを月しあれば夜はこもるらむしましはあり待て
読み下し文(左注) 右、大伴坂上郎女の母石川内命婦と、安倍朝臣虫満の母安曇外命婦とは、同居の姉妹にして、同気の親あり。
これによりて郎女と虫麻呂と、相見ること疎からず、相語らふことすでに密なり。いささか戯れの歌を作りて問答をなせり。
訓み こひこひてあひたるものをつきしあればよはこもるらむしましはありまて
現代語訳 長く恋いつづけてやっとお逢いしましたものを。まだ月が残っているので夜の闇は深いでしょう。しばらくはこのままいてください。
現代語訳(左注) 右は坂上郎女の母の石川内命婦と阿倍虫麿の母の安曇外命婦とは、同居の姉妹で血を分けた親しさがある。
そこで郎女と虫麿とは、しじゅう逢って親しく語り合っていたので、ここに戯れの恋歌を作って贈答した。
歌人 大伴坂上郎女 / おほとものさかのうへのいらつめ
歌人別名 坂上郎女, 大伴郎女, 郎女, 大伴宿禰坂上郎女, 大伴氏坂上郎女, 佐保大納言卿之女, 母, 姑
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 相聞歌
季節 なし
補足 大伴坂上郎女/おほとものさかのうへのいらつめ/大伴坂上郎女
詠み込まれた地名 不明 / 不明