美術品詳細
項目 | 内容 |
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資料番号 | A-0022 |
種別 | 日本画(万葉日本画) |
美術品名 | 宵の灯 / よいのともしび |
制作年 | 平成11年 |
法量(cm) | 130.3 x 89.4 |
材質・技法 | 紙本着色 |
形状 | 額装 |
作者 | 梅原幸雄 / うめはらゆきお |
解説 | 題詞には、「豊前国娘子大宅女の歌一首 いまだ姓を審らかにせず」とある歌。したがって、作者は「大宅女」と呼ばれる女性であったが、姓氏は不明ということになる。歌の内容は、出発しようとする男性を、今しばらく止めようと呼び掛けた女歌。夕闇は暗く道がおぼつかないので、月の出を待って、帰るように諭している。それは、今しばらくの逢瀬を、楽しみたいからである。 |
画家のことば | 私は中学まで伊勢の山奥に育った。ここも奈良と同じ古代性を残した風土であったせいか、日本の古代には幼いころから心ひかれてきた。人々の心の動き、自然とのかかわり方、人と花、ものを見つめるまなざしにとくに興味をもってきた。さらにどんな服装をして、どんなことを思って生活していたのか、とても気になる。そのようなことを思いながら、私は今回、「待つ女」を描いてみた。 |