美術品詳細
項目 | 内容 |
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資料番号 | A-0028 |
種別 | 日本画(万葉日本画) |
美術品名 | 大伴家持 / おおとものやかもち |
制作年 | 平成10年 |
法量(cm) | 145.5 x 112.1 |
材質・技法 | 紙本着色 |
形状 | 額装 |
作者 | 大山忠作 / おおやまちゅうさく |
解説 | 天平二十一年(七四九)に、陸奥の国から黄金が出土したことを瑞祥として、改元が行われた。折しも奈良は、東大寺の大仏造立に沸いており、年号は天平感宝と改められたのである。この黄金出土を誉め讃えた詔の中に、大伴家の先祖の活躍に関する記述を見付けた家持は感動する。当該歌は、その長歌についている第三反歌である。 |
画家のことば | 小杉放菴が家持の父旅人を描いた「大伴卿讃酒」は、私の大好きな作品だが、今回の私の家持像とは全く結びつかなかった。と云うのは私は家持を三十才前後の青年貴公子に設定したからである。 家持は長身痩躯で、なかなかの美丈夫であったらしい。彼は結婚してからでも、とりまく女性は多く華やかな恋愛生活に彩られていたようである。今で言えば、ダンデーな男性像をイメージしながら筆を進めた。 短歌を入れるに当たってはかなりの勇気と決断を要した。書には多少関心はあるものの、何しろ書き直し、書き損じは許されない。字を選び、配置を考え、あとは一気に書き下した。 |