美術品詳細
項目 | 内容 |
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資料番号 | A-0056 |
種別 | 日本画(万葉日本画) |
美術品名 | 浜木綿 / はまゆう |
制作年 | 平成8年 |
法量(cm) | 116.7 x 80.3 |
材質・技法 | 紙本着色 |
形状 | 額装 |
作者 | 小島和夫 / こじまかずお |
解説 | 浜木綿の花が百重をなすように、恋人のことを思うという表現に妙がある。つまり、恋心を花に例えているのである。しかし、その思い人に逢うことはできない。だから、また恋心がつのるのであろう。 |
画家のことば | インド旅行の折、ニューデリーのホテルの庭で数鉢の浜木綿を見つけた。ユリに似た白い花の「インドハマユウ」であった。朝の陽光につつまれた花を眺めながら、ハマユウの原産地がインドであったことに気付いた。 『万葉集』に現れる植物の中で浜木綿を詠んだ歌はこの人麻呂の一首のみだというからとても驚かされる。 浜木綿の純白の花が浜風に咲きゆれる一瞬の“白日夢”に人麻呂はどのような貴婦人を想い描き、「心は思へど直に逢はぬかも」と歌ったのであろうか。 |