美術品詳細

桃苑

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項目 内容
資料番号 A-0145
種別 日本画(万葉日本画)
美術品名 桃苑 / とうえん
制作年 平成8年
法量(cm) 145.5 x 112.1
材質・技法 紙本着色
形状 額装
作者 山下保子 / やましたやすこ
解説  「にほふ」は照り輝く美しさを表現することばであって、視覚を表現することば。現代語のように嗅覚を表現することばではない。桃の花とおとめの姿がオーバーラップしている。題詞によれば、天平勝宝二年三月一日の暮に、春の苑の桃李の花を眺めて作った歌という。時に西暦七五〇年、作者大伴家持は三十二歳であった。
画家のことば  満開の赤い桃花は、その樹の下かげの道まで花の色に照り輝かせている。そこに一人の少女が立ち現われ、美しい桃の花の色に、やはり輝く様に照り映えている。
 学生の頃、この歌と出合って以来、花や少女を描いたりするたびにこの歌を思い出し、その人物画としての美しい情景が目に浮かびました。
 大陸渡来の桃花に応じて、中国の感覚のあるこの情景は、濃厚な色を連想させ、幻想的な美しさの、ややドラマ的な春の一画面を感じさせます。少女から女性として輝き出したその姿は、爛漫の花の色と相まって、生き生きと美しい、その様を描きたく思いました。