歌詳細

今造る久邇の都は山川のさやけき見ればうべ知らすらし

項目 内容
番号 6-1037
漢字本文(題詞) 十五年癸未秋八月十六日、内舎人大伴宿祢家持、讃久邇京作歌一首
漢字本文 今造久迩乃王都者山河之清見者宇倍所知良之
読み下し文(題詞) 十五年癸未の秋八月十六日に、内舎人大伴宿祢家持の、久邇の京を讃めて作れる歌一首
読み下し文 今造る久邇の都は山川のさやけき見ればうべ知らすらし
訓み いまつくるくにのみやこはやまかはのさやけきみればうべしらすらし
現代語訳 新しく作る久迩の都は、山や川の清らかさを見ると、まことにもここを都として君臨なさることと思われるよ。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 雑歌
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持【大伴宿祢家持】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】久迩の都
【故地名読み】くにのみやこ
【現在地名】京都府相楽郡
【故地説明】天平12(740)年12月から同16年2月までの聖武天皇の帝都。大養徳恭仁大宮ともいう。中央を東西の木津川(泉川)が貫流し、鹿背山の東は瓶原盆地、西は木津平地、南北は山に囲まれた区域、皇城は加茂町例幣を中心とする一帯、大極殿址は瓶原小学校(登大路)裏の国分寺址に土壇と礎石をのこし、皇居址はその北方小字立川の京城芝の地という。