歌詳細

一つ松幾代か経ぬる吹く風の声の清きは年深みかも

項目 内容
番号 6-1042
漢字本文(題詞) 同月十一日、登活道岡、集一株松下飲歌二首
漢字本文 一松幾代可歴流吹風乃声之清者年深香聞
漢字本文(左注) 右一首、市原王作
読み下し文(題詞) 同じ月十一日に、活道の岡に登り、一株の松の下に集ひて飲せる歌二首
読み下し文 一つ松幾代か経ぬる吹く風の声の清きは年深みかも
読み下し文(左注) 右の一首は、市原王の作
訓み ひとつまついくよかへぬるふくかぜのおとのきよきはとしふかみかも
現代語訳 この一本松はどれほどに年を経ているのか。松を吹く風の音の清らかなのは、年が深いからであるよ。
歌人 市原王 / いちはらのおほきみ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 雑歌
季節
補足 市原王/いちはらのおほきみ/市原王
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】活道の丘
【故地名読み】いくじのおか
【現在地名】京都府相楽郡
【故地説明】加茂町岡崎の流岡山またはその北方の王廟山かとする説、和束町白栖の安積皇子の墓あたりかという説がある。