歌詳細

痛足川川波立ちぬ巻向の弓月が岳に雲居立てるらし

項目 内容
番号 7-1087
漢字本文(題詞) 詠雲
漢字本文 痛足河〻浪立奴巻目之由槻我高仁雲居立有良志
読み下し文(題詞) 雲を詠める
読み下し文 痛足川川波立ちぬ巻向の弓月が岳に雲居立てるらし
訓み あなしがはかはなみたちぬまきむくのゆつきがたけにくもゐたてるらし
現代語訳 痛足川には川波が騒ぎ立って来た。巻向の弓月が岳に雲が湧き起こっているらしい。
歌人 柿本朝臣人麻呂之歌集 / かきのもとのあそみひとまろのかしふ
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 柿本人麻呂/かきのもとのひとまろ/柿本人麻呂【柿本朝臣人麻呂之歌集出】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】痛足川
【故地名読み】あなしがわ
【現在地名】奈良県桜井市
【故地説明】穴師を流れる巻向川のこと。
【故地名】巻目
【故地名読み】まきもく
【現在地名】奈良県桜井市
【故地説明】巻向(まきむく)に同じ。→巻向(奈良県桜井市穴師(旧纒向村)を中心とした一帯の地。三輪の北方につづき、垂仁天皇の纒向珠城宮、景行天皇の纒向日代宮があったところ。)
【故地名】弓月が岳
【故地名読み】ゆつきがたけ
【現在地名】奈良県桜井市
【故地説明】奈良県桜井市穴師の巻向山の峰。東南方(567メートル)、西北方(565メートル)の2つの頂のいずれか。
【地名】痛足川:巻向:弓月が岳
【現在地名】奈良県桜井市の東北部、穴師山と三輪山との間を西流し、初瀬川に入る巻向川の穴師辺りでの称:奈良県桜井市三輪の東北方にある山:巻向に同じ