歌詳細

後れ居て恋ひつつあらずは追ひ及かむ道の隈廻に標結へわが背

項目 内容
番号 2-115
漢字本文(題詞) 勅穂積皇子遣近江志賀山寺時、但馬皇女御作歌一首
漢字本文 遣居而戀管不有者追及武道之阿廻尒標結吾勢
読み下し文(題詞) 穂積皇子に勅して近江の志賀の山寺に遣はしし時に、但馬皇女の作りませる御歌一首
読み下し文 後れ居て恋ひつつあらずは追ひ及かむ道の隈廻に標結へわが背
訓み おくれゐてこひつつあらずはおひしかむみちのくまみにしめゆへわがせ
現代語訳 後に残されて恋い苦しんでいないで、追いかけて行こう。道の曲り角ごとにしるしをつけておいてください。わが背子よ。
歌人 但馬皇女 / たぢまのひめみこ
歌人別名 但馬内親王 / たじまないしんのう
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 相聞歌
季節 なし
補足 但馬皇女/たぢまのひめみこ/但馬皇女
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】近江
【故地名読み】おおみ
【現在地名】滋賀県
【故地説明】国名。滋賀県の地。
【故地名】志賀の山寺
【故地名読み】しがのやまでら
【現在地名】滋賀県大津市
【故地説明】天智天皇建立の崇福寺。大津市南滋賀西方の山腹、滋賀里町の旧字観音堂・字エンマ堂・字ミロク堂・字大形・字長尾にのこる堂塔址はその廃址と伝えている。