歌詳細

麻衣着ればなつかし紀伊の国の妹背の山に麻蒔く吾妹

項目 内容
番号 7-1195
漢字本文 麻衣著者夏樫木國之妹背之山二麻蒔吾妹
漢字本文(左注) 右七首者、藤原卿作。〔未審年月〕
読み下し文 麻衣着ればなつかし紀伊の国の妹背の山に麻蒔く吾妹
読み下し文(左注) 右の七首は、藤原卿の作なり。〔未だ年月を審らかにせず〕
訓み あさごろもければなつかしきのくにのいもせのやまにあさまくわぎも
現代語訳 麻の衣を着ているとしのばれる。紀伊の国の妹背の山に麻をまくいとしい子よ。
歌人 藤原卿 (1) / ふぢはらのまへつきみ
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 雑歌
季節 なし
補足 藤原房前/ふぢはらのふささき/藤原房前【藤原朝臣房前】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】妹背の山
【故地名読み】いもせのやま
【現在地名】和歌山県伊都郡かつらぎ町
【故地説明】和歌山県伊都郡かつらぎ町大字背の山の背の山(168メートル、紀ノ川北岸)と対岸の同町大字西渋田の妹山(長者屋敷と呼ぶ小丘、124メートル)のこと。→背の山
【故地名】紀の国
【故地名読み】きのくに
【故地説明】国名。和歌山県と三重県の南、北牟婁の地。
【地名】紀伊の国:妹背の山
【現在地名】和歌山県と三重県の南・北牟婁郡の地:和歌山市伊都郡かつらぎ町にある妹山と背ノ山とを合わせていう