歌詳細

若の浦に白波立ちて沖つ風寒き夕は大和し思ほゆ

項目 内容
番号 7-1219
漢字本文 若浦尒白浪立而奥風寒暮者山跡之所念
読み下し文 若の浦に白波立ちて沖つ風寒き夕は大和し思ほゆ
訓み わかのうらにしらなみたちておきつかぜさむきゆふへはやまとしおもほゆ
現代語訳 和歌の浦に白波が立ち、沖からの風が寒々と吹く夕方は、大和のことが思われるよ。
歌人 藤原卿 (1) / ふぢはらのまへつきみ
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 雑歌
季節 なし
補足 藤原房前/ふぢはらのふささき/藤原房前【藤原朝臣房前】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】大和
【故地名読み】やまと
【故地説明】(倭・日本)大和朝廷の勢力のおよんだ範囲をあらわす語で、奈良県天理市大和(大和神社がある)あたりの地方名から起こり、大和中央平原部、奈良県全体、近畿一帯から日本全国の総名へと発展したという。集中の歌は大和中央平原部・大和国(奈良県全体)・日本国の総名など種々に用いている。
【故地名】若の浦
【故地名読み】わかのうら
【現在地名】和歌山県和歌浦
【故地説明】和歌山県和歌浦。現在観光地として知られる新和歌浦の東南の旧和歌浦。神亀元(724)年、聖武天皇はその風光を賞で従来の弱の浜を明光の浦と改めた。現在の妹背山など6個の丘陵は島をなし、東方へ入江が湾入していた。
【地名】若の浦:大和
【現在地名】和歌山市和歌浦