歌詳細

青みづら依網の原に人も逢はぬかも石走る近江県の物語りせむ

項目 内容
番号 7-1287
漢字本文 青角髮依網原人相鴨石走淡海県物語為
読み下し文 青みづら依網の原に人も逢はぬかも石走る近江県の物語りせむ
訓み あをみづらよさみのはらにひともあはぬかもいはばしるあふみあがたのものがたりせむ
現代語訳 青みずらの依網の原で誰か人と逢わないかなあ。石走る近江の国の物語りをしよう。
歌人 柿本朝臣人麻呂之歌集 / かきのもとのあそみひとまろのかしふ
歌体 旋頭歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 柿本人麻呂/かきのもとのひとまろ/柿本人麻呂【柿本朝臣人麻呂之歌集出】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】近江県
【故地名読み】おおみあがた
【現在地名】滋賀県
【故地説明】近江地方の意。県は六世紀ごろ全国的に設けられた行政区画の名、朝廷の御料地ともいわれる。県廃止後もその称が残り、単に地方の意で用いられた。
【故地名】依網の原
【故地名読み】よさみのはら
【現在地名】大阪府大阪市住吉区
【故地説明】大阪市住吉区庭井1丁目の大依羅神社付近。『崇神記』にみえる依羅池址を示す碑がある。一説に「参河国碧海郡依羅与佐美」(『和名抄』)とある地。現在愛知県安城市と刈谷市に編入された旧依佐美村。
【地名】依網の原:近江の県
【現在地名】所在未詳。三河説は愛知県刈谷市と安城市とにまたがる地の旧郷名、摂津説は大阪市住吉区庭井町の大依羅神社の辺りかとするが、決定はできない:滋賀県