歌詳細

かはづ鳴く神奈備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花

項目 内容
番号 8-1435
漢字本文(題詞) 厚見王歌一首
漢字本文 河津鳴甘南備河尒陰所見而今香開良武山振乃花
読み下し文(題詞) 厚見王の歌一首
読み下し文 かはづ鳴く神奈備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花
訓み かはづなくかむなびかはにかげみえていまかさくらむやまぶきのはな
現代語訳 河鹿(かじか)の鳴く甘南備川に影を映して、今は咲いているだろうか、山吹の花は。
歌人 厚見王 / あつみのおほきみ
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 春雑歌
季節
補足 厚見王/あつみのおほきみ/厚見王
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】神名備川
【故地名読み】かむなびかわ
【現在地名】奈良県
【故地説明】飛鳥(神岳)、三輪(三輪山)、龍田(a生駒郡斑鳩町神南の三室山、b同郡三郷町大字立野字西浦の神南備神社のある山)の神名備がある。神座となる山や森をいう普通名詞でどこにでもありうるが、集中の神名備の大部分は飛鳥の神名備をいう。
【地名】神奈備川
【現在地名】一般に、奈良県生駒郡斑鳩町神南も三室山に擬せられている竜田のカムナビの地を流れる川。ここは飛鳥のカムナビの辺りを流れる飛鳥川をいうか。