歌詳細

みもろの神の神杉夢のみに見えつつ共に寝ねぬ夜ぞ多き

項目 内容
番号 2-156
漢字本文(標目) 明日香清御原宮御宇天皇代〔天渟中原瀛真人天皇、謚曰天武天皇〕
漢字本文(題詞) 十市皇女薨時高市皇子尊御作歌三首
漢字本文 三諸之神之神須疑已目耳矣得見乍共不寝夜叙多
読み下し文(標目) 明日香清御原宮御宇天皇代〔天渟中原瀛真人天皇、謚曰天武天皇〕
読み下し文(題詞) 十市皇女の薨りましし時に、高市皇子尊の作りませる御歌三首
読み下し文 みもろの神の神杉夢のみに見えつつ共に寝ねぬ夜ぞ多き
訓み みもろのかみのかむすぎいめのみにみえつつともにいねぬよぞおほき
現代語訳 三輪の神々しい神杉のようなあなた。夢ばかりに見えながら共寝できない夜が多いことよ。
歌人 高市皇子 / たけちのみこ
歌人別名 後皇子尊, 高市皇子尊, 後皇子尊 / のちのみこのみこと
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 挽歌
季節
補足 高市皇子/たけちのみこ/高市皇子
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】明日香の清御原宮
【故地名読み】あすかのきよみはらのみや
【現在地名】奈良県高市郡明日香村
【故地説明】天武天皇・持統天皇(8年まで)の宮。奈良県高市郡明日香村岡の国史跡「飛鳥宮跡」。
【故地名】三諸
【故地名読み】みもろ
【現在地名】奈良県
【故地説明】神の降りる山の意の普通名詞で、三諸・神名備に同じ。各地にあるが、集中のものはほとんど奈良県内のもので、次の三つがある。(1)桜井市三輪の三輪山。(2)高市郡明日香村の神岳(雷丘)。(3)生駒郡龍田の神名備山。→三室
【地名】三輪
【現在地名】奈良県桜井市三輪の一帯