歌詳細
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | 巻2-163 |
漢字本文(標目) | 藤原宮御宇天皇代〔高天原廣野姫天皇、天皇元年丁亥、十一年譲位軽太子。尊号曰太上天皇〕 |
漢字本文(題詞) | 大津皇子薨之後、大来皇女従伊勢齋宮上京之時御作歌二首 |
漢字本文 | 神風乃伊勢能国尒母有益乎奈何可来計武君毛不有尒 |
読み下し文(標目) | 藤原宮御宇天皇代〔高天原廣野姫天皇天皇、元年丁亥十一年譲位軽太子。尊号曰太上天皇〕 |
読み下し文(題詞) | 大津皇子の薨りましし後に、大来皇女の伊勢の斎宮より京に上りし時に作りませる御歌二首 |
読み下し文 | 神風の伊勢の国にもあらましをなにしか来けむ君もあらなくに |
訓み | かむかぜのいせのくににもあらましをなにしかきけむきみもあらなくに |
現代語訳 | 神風の吹く伊勢の国にもいればよかったのに、どうして都に帰って来たのだろう。あなたもいないのに。 |
歌人 | 大伯皇女 / おほくのひめみこ |
歌人別名 | 大来皇女 / おおくのひめみこ |
歌体 | 短歌 |
時代区分 | 第2期 |
部立 | 挽歌 |
季節 | なし |
補足 | 大伯皇女/おほくのひめみこ/大伯皇女【大来皇女】 |
詠み込まれた地名 | 大和 / 奈良 |
関連地名 | 【故地名】伊勢の国 【故地名読み】いせのくに 【現在地名】三重県 【故地説明】国名。三重県の中央部から東北部にかけての地。 【故地名】伊勢の斎宮 【故地名読み】いせのいつきのみや 【現在地名】三重県多気郡明和町竹川 【故地説明】天皇の名代として伊勢神宮に奉仕する内親王の宮殿(内親王をさす場合もある)。その遺址は、三重県多気郡明和町竹川(松阪市の東南、近鉄斎宮駅の傍)にある。一説に伊勢神宮。 【故地名】藤原の宮 【故地名読み】ふじわらのみや 【現在地名】奈良県橿原市 【故地説明】藤原京の皇居。高殿町の鴨公小学校の南側に大宮土壇(大極殿址)が森となって残されていたが、近年、小学校を移転して十二堂址を復原保存している。なお、文武天皇の時、同市醍醐町に移建されたとする説もある。 【地名】伊勢の国 【現在地名】三重県の中央から東北部にかけての一帯 |