歌詳細

あしひきの山辺に居りて秋風の日に異に吹けば妹をしそ思ふ

項目 内容
番号 8-1632
漢字本文(題詞) 大伴宿祢家持、従久邇京贈留寧楽宅坂上大娘歌一首
漢字本文 足日木乃山邊尒居而秋風之日異吹者妹乎之曽念
読み下し文(題詞) 大伴宿祢家持の、久邇の京より奈良の宅に留まれる坂上大嬢に贈れる歌一首
読み下し文 あしひきの山辺に居りて秋風の日に異に吹けば妹をしそ思ふ
訓み あしひきのやまへにをりてあきかぜのひにけにふけばいもをしそおもふ
現代語訳 あしひきの山辺にいて、秋風が日々吹きつのると、あなたのことが思われます。
歌人 大伴宿禰家持 / おほとものすくねやかもち
歌人別名 少納言, 家持, 越中国守, 大伴家持, 守, 少納言, 大帳使, 家持, 主人 / せうなごん, やかもち
歌体 短歌
時代区分 第4期
部立 秋相聞
季節
補足 大伴家持/おほとものやかもち/大伴家持【大伴宿祢家持】
詠み込まれた地名 久邇京 / 京都
関連地名 【故地名】久迩の都
【故地名読み】くにのみやこ
【現在地名】京都府相楽郡
【故地説明】天平12(740)年12月から同16年2月までの聖武天皇の帝都。大養徳恭仁大宮ともいう。中央を東西の木津川(泉川)が貫流し、鹿背山の東は瓶原盆地、西は木津平地、南北は山に囲まれた区域、皇城は加茂町例幣を中心とする一帯、大極殿址は瓶原小学校(登大路)裏の国分寺址に土壇と礎石をのこし、皇居址はその北方小字立川の京城芝の地という。
【故地名】奈良
【故地名読み】なら
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市を中心に、東の春日・高円の連山・北の奈良山・西の生駒山に囲まれた奈良盆地北部の地。元明天皇和銅三(710)年以降70余年間、平城京のいとなまれた所。