歌詳細

うつそみの人なるわれや明日よりは二上山を弟世とわが見む

項目 内容
番号 2-165
漢字本文(題詞) 移葬大津皇子屍於葛城二上山之時、大来皇女哀傷御作歌二首
漢字本文 宇都曽見乃人尒有吾哉従明日者二上山乎弟世登吾将見
読み下し文(題詞) 大津皇子の屍を葛城の二上山に移し葬りし時に、大来皇女の哀しび傷みて作りませる御歌二首
読み下し文 うつそみの人なるわれや明日よりは二上山を弟世とわが見む
訓み うつそみのひとなるわれやあすよりはふたかみやまをいろせとわがみむ
現代語訳 この世の人である私は、明日からは二上山をわが弟と見ようか。
歌人 大伯皇女 / おほくのひめみこ
歌人別名 大来皇女 / おおくのひめみこ
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 挽歌
季節 なし
補足 大伯皇女/おほくのひめみこ/大伯皇女【大来皇女】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】葛城
【故地名読み】かつらぎ
【現在地名】奈良県
【故地説明】奈良県西南部、北葛城郡・大和高田市・御所市など金剛山地東麓の一帯。
【故地名】二上山
【故地名読み】ふたがみやま
【故地説明】奈良県北葛城郡当麻町と大阪府南河内郡太子町との間の二上山。葛城山脈の北のつづきにあたり、大和・河内の国境をなす。南の雌岳(474メートル)と北の雄岳(540メートル)の二峰に分かれ、雄岳山頂に大津皇子墓がある。
【地名】二上山
【現在地名】奈良県葛城市(旧北葛城郡当麻町)の西にある山