歌詳細
項目 | 内容 |
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番号 | 巻9-1679 |
漢字本文 | 城国尒不止将往妻社妻依来西尼妻常言長柄〔一云、嬬賜尒毛嬬云長良〕 |
漢字本文(左注) | 右一首、或云、坂上忌寸人長作。 |
読み下し文 | 紀伊の国に止まず通はむ妻の社妻寄しこせね妻と言ひながら〔一に云ふ、妻賜はにも妻と言ひながら〕 |
読み下し文(左注) | 右の一首は、或は云はく「坂上忌寸人長の作なり」といへり。 |
訓み | きのくににやまずかよはむつまのもりつまよしこせねつまといひながら〔一云、つまたまはにもつまといひながら〕 |
現代語訳 | 紀の国にいつも通おう。妻の社よ。妻を私に寄りそわせてくれぬか。妻という名のままに〔妻を与えてくれ。妻という名のままに〕。 |
歌人 | 坂上忌寸人長 / さかのうへのいみきひとをさ |
歌体 | 短歌 |
時代区分 | 不明 |
部立 | 雑歌 |
季節 | 冬 |
補足 | 坂上人長/さかのうへのひとおさ/坂上人長【坂上忌寸人長】 |
詠み込まれた地名 | 紀伊 / 和歌山 |
関連地名 | 【故地名】紀の国 【故地名読み】きのくに 【故地説明】国名。和歌山県と三重県の南、北牟婁の地。 【故地名】妻の社 【故地名読み】つまのもり 【現在地名】和歌山県橋本市 【故地説明】和歌山県橋本市妻の旧道にある八幡社か。他に、和歌山市平尾の「妻宮さん」と呼ばれる小祠、同市和佐関戸の妻御前社説などもある。 【地名】紀伊の国 【現在地名】和歌山県と三重県の南・北牟婁郡の地 |