歌詳細

あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも〔或る本に、件の歌を以ちて後皇子尊の殯宮の時の歌の反と為せり〕

項目 内容
番号 2-169
漢字本文 茜刺日者雖照有烏玉之夜渡月之隠良久惜毛〔或本、以件歌為後皇子尊殯宮之時歌反也〕
読み下し文 あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも〔或る本に、件の歌を以ちて後皇子尊の殯宮の時の歌の反と為せり〕
訓み あかねさすひはてらせれどぬばたまのよわたるつきのかくらくをしも〔あるほんに、くだりのうたをもちてのちのみこのみことのあらきのみやのときのうたのはんとなせり〕
現代語訳 あかね色をおびて日は今日も輝いているけれど、ぬばたまのような夜空を渡る月のように皇子がお隠れになってしまったことが惜しいよ。
歌人 柿本朝臣人麻呂 / かきのもとのあそみひとまろ
歌人別名 人麻呂
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 挽歌
季節 なし
補足 柿本人麻呂/かきのもとのひとまろ/柿本人麻呂
詠み込まれた地名 不明 / 不明