歌詳細

降る雪はあはにな降りそ吉隠の猪養の丘の寒からまくに

項目 内容
番号 2-203
漢字本文(題詞) 但馬皇女薨後、穂積皇子、冬日雪落、遥望御墓、悲傷流涕御作歌一首
漢字本文 零雪者安播尒勿落吉隠之猪養乃岡之寒有巻尒
読み下し文(題詞) 但馬皇女の薨りましし後に、穂積皇子の、冬の日雪の降るに、遥かに御墓を見さけまして、悲傷み涕を流して作りませる御歌一首
読み下し文 降る雪はあはにな降りそ吉隠の猪養の丘の寒からまくに
訓み ふるゆきはあはになふりそよなばりのゐかひのをかのさむからまくに
現代語訳 降る雪は多く降るな。吉隠の猪養の丘に眠っている皇女が寒いだろうものを。
歌人 穂積皇子 / ほづみのみこ
歌人別名 皇子, 穂積親王 / みこ, ほづみしんのう
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 挽歌
季節 なし
補足 穂積皇子/ほづみのみこ/穂積皇子
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】吉隠の猪養の丘
【故地名読み】よなばりのいかいのおか
【現在地名】奈良県桜井市
【故地説明】→猪養の丘
【故地名】猪養の丘
【故地名読み】いかいのおか
【現在地名】奈良県桜井市
【故地説明】吉隠東北方高殿の山腹、志貴皇子妃の吉隠陵あたりか。一説に宇陀郡榛原町大字角柄(つのがわら)の国木山一帯。
【地名】吉隠:猪養の岡
【現在地名】奈良県桜井市吉隠:奈良県桜井市吉隠の東北方の山腹、志貴親王の妃橡姫の吉隠陵の辺りか