歌詳細
項目 | 内容 |
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番号 | 巻1-21 |
漢字本文(題詞) | 皇太子答御歌〔明日香宮御宇天皇謚曰天武天皇〕 |
漢字本文 | 紫草能尒保敞類妹乎尒苦久有者人嬬故尒吾戀目八方 |
漢字本文(左注) | 紀曰、天皇七年丁卯夏五月五日、縦獦於蒲生野。 于時大皇弟諸王内臣及群臣、悉皆從焉。 |
読み下し文(題詞) | 皇太子の答へませる御歌〔明日香宮に天の下知らしめしし天皇、謚して天武天皇といふ〕 |
読み下し文 | 紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故にあれ恋ひめやも |
読み下し文(左注) | 紀に曰はく「天皇七年丁卯の夏五月五日に、蒲生野に縦猟したまふ。 時に大皇弟・諸王・内臣と群臣、悉皆に従ふ」といへり。 |
訓み | むらさきのにほへるいもをにくくあらばひとづまゆゑにあれこひめやも |
現代語訳 | 紫草のように美しいあなたを憎いと思うのであれば、人妻なのにどうして恋しく思うことがあろうか。 |
歌人 | 天武天皇 / てんむてんわう |
歌人別名 | 明日香清御原宮御宇天皇, 明日香清御原宮天皇, 明日香宮御宇天皇, 天渟中原瀛真人天皇, 大皇弟, 浄御原宮御宇天皇, 天皇, 皇太子, 明日香漬御原宮御宇天皇, 明日香清御原宮天皇, 天渟中原瀛真人天皇 / あすかのきよみはらのみやにあめのしたしらしめししすめらみこと, あすかのきよみはらのみやのすめらみこと, あまのぬなはらおきのまひとのすめらみこと |
歌体 | 短歌 |
時代区分 | 第1期 |
部立 | 雑歌 |
季節 | 夏 |
補足 | 天武天皇/てんむてんわう/天武天皇【皇太子】 |
詠み込まれた地名 | 近江 / 滋賀 |
関連地名 | 【故地名】明日香の宮 【故地名読み】あすかのみや 【現在地名】奈良県高市郡明日香村 【故地説明】→明日香の清御原宮(天武天皇・持統天皇(8年まで)の宮。奈良県高市郡明日香村岡の国史跡「飛鳥宮跡」。 【故地名】蒲生野 【故地名読み】がもうの 【現在地名】滋賀県 【故地説明】滋賀県近江八幡市末広町、八日市市糠塚町・野口町・市辺町、近江八幡市安土町内野(小字名に蒲生がのこる)など一帯の野。 |