歌詳細
項目 | 内容 |
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番号 | 巻1-22 |
漢字本文(標目) | 明日香清御原宮天皇代〔天渟中原瀛真人天皇、謚曰天武天皇〕 |
漢字本文(題詞) | 十市皇女、参赴於伊勢神宮時、見波多横山巌吹芡刀自作歌 |
漢字本文 | 河上乃湯都磐村二草武左受常丹毛冀名常處女煮手 |
漢字本文(左注) | 吹芡刀自未詳也。 但、紀曰、天皇四年乙亥春二月乙亥朔丁亥、十市皇女、阿閇皇女、参赴於伊勢神宮。 |
読み下し文(標目) | 明日香清御原宮天皇代〔天渟中原瀛真人天皇、謚曰天武天皇〕 |
読み下し文(題詞) | 十市皇女の、伊勢の神宮に参赴きし時に、波多の横山の厳を見て吹芡刀自の作れる歌 |
読み下し文 | 川の上のゆつ岩群に草生さず常にもがもな常娘子にて |
読み下し文(左注) | 吹芡刀自は未だ詳らかならず。 ただ、紀に曰はく「天皇四年乙亥の春二月乙亥の朔の丁亥、十市皇女・阿閉皇女、伊勢の神宮に参赴く」といへり。 |
訓み | かはのへのゆついはむらにくさむさずつねにもがもなとこをとめにて |
現代語訳 | 川のほとりの神聖な岩々には植物もはえていない。あのようにいつも変わらずにありたいものだ。永遠の乙女として。 |
歌人 | 吹芡刀自 / ふきのとじ |
歌体 | 短歌 |
時代区分 | 第2期 |
部立 | 雑歌 |
季節 | 春 |
補足 | 吹黄刀自/ふふきのとじ/吹芡刀自 |
詠み込まれた地名 | 伊勢 / 三重 |
関連地名 | 【故地名】明日香の宮 【故地名読み】あすかのみや 【現在地名】奈良県高市郡明日香村 【故地説明】→明日香の清御原宮(天武天皇・持統天皇(8年まで)の宮。奈良県高市郡明日香村岡の国史跡「飛鳥宮跡」。 【故地名】伊勢の神宮 【故地名読み】いせのかむみや 【現在地名】三重県伊勢市 【故地説明】伊勢市にある伊勢神宮のこと。 【故地名】波多の横山 【故地名読み】はたのよこやま 【現在地名】三重県津市一志町 【故地説明】波多は三重県津市一志町一帯、雲出川とその支流波瀬川沿岸の地。一志町大字八太は遺称か、波多神社がある。横山の位置は未詳。八太南方の山、その西方大字井関付近の雲出川と波瀬川との間の丘陵、その東南方大字波瀬付近の山、など諸説がある。 |