歌詳細

今日今日とあが待つ君は石川の貝に〔一に云ふ、谷に〕交りてありといはずやも

項目 内容
番号 2-224
漢字本文(題詞) 柿本朝臣人麻呂死時、妻依羅娘子作歌二首
漢字本文 且今日〻〻〻吾待君者石水之貝尒〔一云、谷尒〕交而有登不言八方
読み下し文(題詞) 柿本朝臣人麻呂の死りし時に、妻の依羅娘子の作れる歌二首
読み下し文 今日今日とあが待つ君は石川の貝に〔一に云ふ、谷に〕交りてありといはずやも
訓み けふけふとあがまつきみはいしかはのかひに〔いつにいふ、かひに〕まじりてありといはずやも
現代語訳 今日か今日かと私の待っているあなたは石川の貝に〔谷に〕まじって倒れているというではないか。
歌人 依羅娘子 / よさみのをとめ
歌人別名 柿本朝臣人麻呂妻, 妻
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 挽歌
季節 なし
補足 依羅娘子/よさみのをとめ/妻依羅娘子
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】石川
【故地名読み】いしかわ
【現在地名】島根県邑智郡
【故地説明】島根県邑智郡内、所在未詳。(1)邑智町粕淵付近から川本町にいたる江川上流、(2)高津川、(3)浜田川、(4)邑智町粕淵の湯抱温泉の前を流れる女良谷川、など諸説。また河内の石川説もある。
【地名】石川
【現在地名】島根県邑智郡内であろうが所在未詳