歌詳細

妹が名は千代に流れむ姫島の小松がうれに苔むすまでに

項目 内容
番号 2-228
漢字本文(標目) 寧樂宮
漢字本文(題詞) 和銅四年歳次辛亥、河邊宮人姫嶋松原見嬢子屍悲嘆作歌二首
漢字本文 妹之名者千代尒将流姫嶋之子松之末尒蘿生萬代尒
読み下し文(標目) 寧樂宮
読み下し文(題詞) 和銅四年歳次辛亥、河辺宮人の姫島の松原に娘子の屍を見て悲しび嘆きて作れる歌二首
読み下し文 妹が名は千代に流れむ姫島の小松がうれに苔むすまでに
訓み いもがなはちよにながれむひめしまのこまつがうれにこけむすまでに
現代語訳 乙女の名は千代に伝えられるだろう。この姫島の小松の枝先に苔の生えるまで。
歌人 河辺宮人 / かはべのみやひと
歌体 短歌
時代区分 第3期
部立 挽歌
季節 なし
補足 河辺宮人/かはべのみやひと/河辺宮人
類歌『歌経標式』4
詠み込まれた地名 摂津 / 大阪
関連地名 【故地名】奈良の宮
【故地名読み】ならのみや
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】平城京の皇居。奈良市佐紀東・中町の南、近鉄の北側に大極殿跡があり、付近約1キロ平方にわたり宮址が保存されている。
【故地名】姫島
【故地名読み】ひめしま
【現在地名】大阪府大阪市
【故地説明】淀川河口にあった島。所在未詳。大阪市西淀川区姫島説、浪速区敷津西説、東淀川区南・北江口付近説などがある。
【地名】姫島
【現在地名】淀川河口辺りにかつてあった島の名