歌詳細

千沼の海の浜辺の小松根深めて我恋ひ渡る人の児故に

項目 内容
番号 11-2486
漢字本文 珍海浜邊小松根深吾恋度人子姤
漢字本文(左注) 或本歌曰、血沼之海之/塩干能小松/根母己呂尒/戀屋度/人児故尒
読み下し文 千沼の海の浜辺の小松根深めて我恋ひ渡る人の児故に
読み下し文(左注) 或る本の歌に曰はく、「血沼の海の/潮干の小松/ねもころに/恋ひやわたらむ/人の児ゆゑに」
訓み ちぬのうみのはまへのこまつねふかめてわれこひわたるひとのこゆゑに
現代語訳 血沼の海の海岸の小松のように根も深く私は恋いつづける。あの人の子のために。
現代語訳(左注) 或ル本ノ歌ニ曰ワク、血沼の海の潮干に見える小松の根、ねんごろに恋いつづけるのか。あの人の子のために。
歌人 柿本朝臣人麻呂之歌集 / かきのもとのあそみひとまろのかしふ
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 寄物陳思
季節 なし
補足 柿本人麻呂/かきのもとのひとまろ/柿本人麻呂【柿本朝臣人麻呂之歌集】
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】血沼の海
【故地名読み】ちぬのうみ
【現在地名】大阪府
【故地説明】大阪市の南辺から岸和田市のあたりにかけての大阪湾の海。
【地名】千沼の海
【現在地名】大阪府の南西部。現在の堺市から岸和田市の辺りにかけての海岸