歌詳細

わが背子が古家の里の明日香には千鳥鳴くなり島待ちかねて

項目 内容
番号 3-268
漢字本文(題詞) 長屋王故郷歌一首
漢字本文 吾背子我古家乃里之明日香庭乳鳥鳴成嶋待不得而
漢字本文(左注) 右今案、従明日香遷藤原宮之後作此歌歟。
読み下し文(題詞) 長屋王の故郷の歌一首
読み下し文 わが背子が古家の里の明日香には千鳥鳴くなり島待ちかねて
読み下し文(左注) 右は今案ふるに、明日香より藤原の宮に遷りし後にこの歌を作れるか。
訓み わがせこがふるへのさとのあすかにはちどりなくなりしままちかねて
現代語訳 あなたの住んでおられた家のある里の明日香では、千鳥が鳴いているようです。山斎(しま)のできるのを待ちかねて。
歌人 長屋王 / ながやのおほきみ
歌人別名 左大臣
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 長屋王/ながやのおほきみ/長屋王
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】明日香
【故地名読み】あすか
【現在地名】奈良県高市郡明日香村
【故地説明】(飛鳥)奈良県高市郡明日香村およびその付近、広くは東は稲淵山、南は桧隈、西は軽にかけての丘陵地、北は桜井市・橿原市および高取町の1部を含むが、普通は中心部の島庄・橘あたりから雷丘へかけての飛鳥川流域をさす。
【故地名】藤原の宮
【故地名読み】ふじわらのみや
【現在地名】奈良県橿原市
【故地説明】藤原京の皇居。高殿町の鴨公小学校の南側に大宮土壇(大極殿址)が森となって残されていたが、近年、小学校を移転して十二堂址を復原保存している。なお、文武天皇の時、同市醍醐町に移建されたとする説もある。
【地名】明日香
【現在地名】奈良県高市郡明日香村飛鳥を中心とする一帯の地