歌詳細

よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見

項目 内容
番号 1-27
漢字本文(題詞) 天皇、幸于吉野宮時御製歌
漢字本文 淑人乃良跡吉見而好常言師芳野吉見与良人四来三
漢字本文(左注) 紀曰、八年己卯五月庚辰朔甲申、幸于吉野宮。
読み下し文(題詞) 天皇の、吉野の宮に幸しし時の御製歌
読み下し文 よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見
読み下し文(左注) 紀に曰はく「八年己卯の五月庚辰の朔の甲申、吉野の宮に幸す」といへり。
訓み よきひとのよしとよくみてよしといひしよしのよくみよよきひとよくみ
現代語訳 よい人がよい所としてよく見て「よし(の)」といった、この吉野をよく見るがいい。よい人もよく見なさい。
歌人 天武天皇 / てんむてんわう
歌人別名 明日香清御原宮御宇天皇, 明日香清御原宮天皇, 明日香宮御宇天皇, 天渟中原瀛真人天皇, 大皇弟, 浄御原宮御宇天皇, 天皇, 皇太子, 明日香漬御原宮御宇天皇, 明日香清御原宮天皇, 天渟中原瀛真人天皇 / あすかのきよみはらのみやにあめのしたしらしめししすめらみこと, あすかのきよみはらのみやのすめらみこと, あまのぬなはらおきのまひとのすめらみこと
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節
補足 天武天皇/てんむてんわう/天武天皇【天皇】
類歌『歌経標式』16
詠み込まれた地名 大和 / 奈良
関連地名 【故地名】吉野
【故地名読み】よしの
【現在地名】奈良県吉野郡吉野町
【故地説明】奈良県吉野郡吉野町を中心とした一帯の地。集中では主として吉野離宮のあった吉野川を中心とした流域一帯の山河をさす。歌中では「み吉野」ともいう。→み吉野
【故地名】吉野の宮
【故地名読み】よしののみや
【現在地名】奈良県吉野郡吉野町
【故地説明】吉野にあった離宮。応神・雄略・斉明・天武・持統・文武・元正・聖武の諸天皇の行幸があった。集中の吉野吉野宮は吉野町宮滝の地域内と見られ、宮址はもとの中荘村役場付近と伝える。他に東吉野村大字小字黒田の丹生川上中杜付近、大淀町などの説もある。
【地名】吉野
【現在地名】奈良県吉野郡