歌詳細

佐保過ぎて奈良の手向に置く幣は妹を目離れず相見しめとそ

項目 内容
番号 3-300
漢字本文(題詞) 長屋王駐馬寧樂山作歌二首
漢字本文 佐保過而寧樂乃手祭尒置幣者妹乎目不離相見染跡衣
読み下し文(題詞) 長屋王の馬を寧楽山に駐めて作れる歌二首
読み下し文 佐保過ぎて奈良の手向に置く幣は妹を目離れず相見しめとそ
訓み さほすぎてならのたむけにおくぬさはいもをめかれずあひみしめとそ
現代語訳 佐保を通りすぎ奈良山の峠に手向けとして置く幣は、妻にいつも逢えるようにしてくださいと祈ってのことだ。
歌人 長屋王 / ながやのおほきみ
歌人別名 左大臣
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 長屋王/ながやのおほきみ/長屋王
詠み込まれた地名 大和 / 奈良
関連地名 【故地名】佐保
【故地名読み】さほ
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市北部。佐保川の北側、奈良市法蓮町(通称佐保・佐保田町)・法華寺町一帯の地。平城宮の東北郊。貴族の住宅地で、長屋王の邸宅「作宝楼」などがあった。
【故地名】奈良
【故地名読み】なら
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】奈良市を中心に、東の春日・高円の連山・北の奈良山・西の生駒山に囲まれた奈良盆地北部の地。元明天皇和銅三(710)年以降70余年間、平城京のいとなまれた所。
【故地名】奈良山
【故地名読み】ならやま
【現在地名】奈良県奈良市
【故地説明】平城京の北郊に連なる丘陵性の山(100メートル内外)で、奈良市北郊の奈良坂以西山陵町にいたる低山の総称。奈良山越えは佐紀より歌姫越えの道。
【地名】佐保:奈良
【現在地名】奈良市北部佐保川の北岸:奈良市