歌詳細

楽浪の志賀の〔一に云ふ、比良の〕大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも〔一に云ふ、逢はむと思へや〕

項目 内容
番号 1-31
漢字本文 左散難弥乃志我能〔一云、比良乃〕大和太与杼六友昔人二亦母相目八毛〔一云、将曽跡母戸八〕
読み下し文 楽浪の志賀の〔一に云ふ、比良の〕大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも〔一に云ふ、逢はむと思へや〕
訓み ささなみのしがの〔いつにいふ、ひらの〕おほわだよどむともむかしのひとにまたもあはめやも〔いつにいふ、あはむとおもへや〕
現代語訳 楽浪の志賀の〔比良の〕大わだは、昔ながらに水をたたえていようとも、昔の人にまた逢うことはあろうか〔逢うだろうとは思えない〕。
歌人 柿本朝臣人麻呂 / かきのもとのあそみひとまろ
歌人別名 人麻呂
歌体 短歌
時代区分 第2期
部立 雑歌
季節 なし
補足 柿本人麻呂/かきのもとのひとまろ/柿本人麻呂
詠み込まれた地名 近江 / 滋賀
関連地名 【故地名】楽浪
【故地名読み】ささなみ
【現在地名】滋賀県
【故地説明】琵琶湖西南部一帯の地の総称。おおむね滋賀県大津市にあたる。
【故地名】志賀の大わだ
【故地名読み】しがのおおわだ
【現在地名】滋賀県大津市
【故地説明】大津市坂本・唐崎付近から南へ湾曲した湖面。
【故地名】比良
【故地名読み】ひら
【現在地名】滋賀県大津市
【故地説明】滋賀県大津市木戸から南・北比良、南・北小松にかけての地。琵琶湖西岸大津宮北方、比良山の東麓・比良川のあたり。
【地名】志賀〈比良〉
【現在地名】滋賀県大津市の北部