歌詳細

若の浦に袖さへ濡れて忘れ貝拾へど妹は忘らえなくに

項目 内容
番号 12-3175
漢字本文 若浦尒袖左倍沾而忘貝拾杼妹者不所忘尒
漢字本文(左注) 或本歌末句云、「忘可祢都母」
読み下し文 若の浦に袖さへ濡れて忘れ貝拾へど妹は忘らえなくに
読み下し文(左注) 或る本の歌の末句に云はく、「忘れかねつも」
訓み わかのうらにそでさへぬれてわすれがひひりへどいもはわすらえなくに
現代語訳 若の浦で袖まで濡らして忘れ貝を拾うが、妻は忘れられないことよ。
現代語訳(左注) 或ル本ノ歌ノ末句ニ云ワク、忘れかねたことよ。
歌人 作者未詳 /
歌体 短歌
時代区分 不明
部立 羇旅発思
季節 なし
補足 不明//
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】若の浦
【故地名読み】わかのうら
【現在地名】和歌山県和歌浦
【故地説明】和歌山県和歌浦。現在観光地として知られる新和歌浦の東南の旧和歌浦。神亀元(724)年、聖武天皇はその風光を賞で従来の弱の浜を明光の浦と改めた。現在の妹背山など6個の丘陵は島をなし、東方へ入江が湾入していた。
【地名】若の浦
【現在地名】和歌山市和歌浦