歌詳細

ももきね美濃の国の高北の泳の宮に日向にい行き靡かふ大宮をありと聞きて我が通ひ道の奥十山美濃の山なびけと人は踏めどもかく寄れと人は突けども心なき山の奥十山美濃の山

項目 内容
番号 13-3242
漢字本文 百岐年三野之国之高北之八十一隣之宮尒日向尒行靡闕矣有登聞而吾通道之奥十山三野之山靡得人雖跡如此依等人雖衝無意山之奥礒山三野之山
漢字本文(左注) 右一首
読み下し文 ももきね美濃の国の高北の泳の宮に日向にい行き靡かふ大宮をありと聞きて我が通ひ道の奥十山美濃の山なびけと人は踏めどもかく寄れと人は突けども心なき山の奥十山美濃の山
読み下し文(左注) 右は一首
訓み ももきねみののくにのたかきたのくくりのみやにひむかひにいゆきなびかふおほみやをありとききてわがゆくみちのおきそやまみののやまなびけとひとはふめどもかくよれとひとはつけどもこころなきやま
現代語訳 百きねの美濃の国の高北のくくりの宮に、日に向かって靡きゆく大宮があると聞いて、私が通ってゆく道の、奥十山よ、美濃の山よ。倒れふせと人は踏むが、このように寄れと人は衝くが、心なき山たる奥十山よ、美濃の山よ。
歌人 作者未詳 /
歌体 長歌
時代区分 不明
部立 雑歌
季節 なし
補足 不明//
詠み込まれた地名 不明 / 不明
関連地名 【故地名】奥十山
【故地名読み】おきそやま
【現在地名】岐阜県
【故地説明】所在未詳。(1)岐阜県可児市久々利柿下入会の浅間山(374メートル)。(2)多治見市大原町の高杜山(416メートル)。(3)岐阜県不破郡・揖斐郡と滋賀県坂田郡との境の伊吹山(1377メートル)。
【故地名】泳の宮
【故地名読み】くくりのみや
【現在地名】岐阜県可児市
【故地説明】岐阜県可児市久々利に址を伝える。景行天皇行幸の地。一説に昔の泳は久々利西方の地も含み、宮址は番場野辺。
【故地名】高北
【故地名読み】たかきた
【現在地名】岐阜県可児市
【故地説明】所在未詳。岐阜県可児市久々利付近の総称か。一説にタケキタと訓んで山の北の意の普通名詞。
【故地名】美濃の国
【故地名読み】みののくに
【現在地名】岐阜県
【故地説明】国名。岐阜県の南部の地。
【故地名】美濃の山
【故地名読み】みののやま
【現在地名】岐阜県
【故地説明】国名。岐阜県の南部の地。
【地名】美濃の国:泳の宮:奥十山:美濃の山:
【現在地名】国名。岐阜県の南半。:ククリは岐阜県可児市久々利か。:所在未詳。:国名。岐阜県の南半。