歌詳細
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | 巻13-3303 |
漢字本文 | 里人之吾丹告楽汝恋愛妻者黄葉之散乱有神名火之此山邊柄〔或本云、彼山邊〕烏玉之黒馬尒乗而河瀬乎七湍渡而裏触而妻者会登人曽告鶴 |
読み下し文 | 里人の我に告ぐらく汝が恋ふる愛し夫はもみち葉の散りまがひたる神奈備のこの山辺から〔或る本に云はく、その山辺〕ぬばたまの黒馬に乗りて川の瀬を七瀬渡りてうらぶれて夫は逢ひきと人そ告げつる |
訓み | さとびとのわれにつぐらくながこふるうるはしつまはもみちはのちりまがひたるかむなびのこのやまへから〔或本云、そのやまへ〕ぬばたまのくろまにのりてかはのせをななせわたりてうらぶれてつまはあひひとそつげつる |
現代語訳 | 里人が私に告げることには、お前の恋するいとしい夫は、黄葉の散り乱れる神名火山の、この山のあたりから〔或本云、その山のあたり〕、真っ黒な黒馬に乗って、川の瀬を限りなく渡っていって、心もしおれて私に逢った、と人の告げたことだ。 |
歌人 | 作者未詳 / |
歌体 | 長歌 |
時代区分 | 不明 |
部立 | 相聞歌 |
季節 | なし |
補足 | 不明// |
詠み込まれた地名 | 不明 / 不明 |
関連地名 | 【故地名】神名備 【故地名読み】かむなび 【現在地名】奈良県 【故地説明】飛鳥(神岳)、三輪(三輪山)、龍田(a生駒郡斑鳩町神南の三室山、b同郡三郷町大字立野字西浦の神南備神社のある山)の神名備がある。神座となる山や森をいう普通名詞でどこにでもありうるが、集中の神名備の大部分は飛鳥の神名備をいう。 |